スズメバチに刺されないために知っておくべき3つの対策とは

夏の虫対策と言うと、蚊やブヨなど刺されたら【かゆい】虫たちへの防虫対策を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、刺されたら【痛い】虫たちへの対策も忘れてはいけません。

今回は刺されたら痛すぎるスズメバチの特徴と、刺されないために知っておくべき3つの対策方法をご紹介します。

スズメバチとは?特徴は攻撃性の高さ

スズメバチは、見た目はオレンジないしは黄色と黒の縞模様で、ミツバチなど他の蜂と比べて体長も大きく2~4センチと大型のハチです。

よく人間がスズメバチの被害を受けるのは、その警戒心の強さが理由で、巣から数メートル離れている場所を通っただけで攻撃されることもあります。

特に繁殖期である9月~10月頃の攻撃性が高く、巣に遭遇してしまった場合非常に危険です。

また、「一度刺すと自分が死んでしまう」と言われているミツバチと違って、スズメバチは針に毒液がある限り、何度でも刺すことができます。

刺される回数が多いほど毒の影響が強くなるため、アナフィラキシーショックを引き起こし、命に関わる事態に陥ることもあるとされています。

スズメバチに刺される2回目は命にかかわるという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

また、スズメバチは針の先から毒液を噴出して攻撃することがあります。

この毒液には、仲間を呼び寄せるためのフェロモンが含まれており、毒液を噴出した場所に他のスズメバチが集まってくるケースも多く、とても危険な状況になりやすいのです。

スズメバチ対策3選!刺されないための方法とは

スズメバチは多くの場合自然が多いところに巣を作りますが、これは巣の材料となる樹木が豊富にあるところを選んでいるからです。

そのため、夏休みにキャンプや山登り、また川遊びなどのアウトドアを楽しんでいるときこそ、スズメバチにばったり遭遇してしまう可能性が高くなるのです。

ハチに刺されるリスクを減らすために、手軽にできる対策方法を3つご紹介しますので、夏のアウトドアのご参考にしてみてください!

①香水などの強い香りを身に着けない

スズメバチは仲間同士のコミュニケーションをフェロモンでやり取りするため、嗅覚が非常に発達しています。

香水や整髪料、または柔軟剤など香りがきついものを纏っていると、ハチにとっての刺激臭になり襲われる原因になります。

アウトドアに出掛ける際は、なるべく香りがするものを身につけない方がいいでしょう。

②色の濃い洋服を着ていかない

スズメバチは黒色に対して攻撃性を高めると言われています。

よく天敵の熊の色に似ているからだという説がありますね。

しかし、それだけでなく、スズメバチの色覚は白と黒のコントラストしか認識できないと言われていて「色が濃い」ものを認識し警戒しているようです。

そのため、黒色だけでなく濃い色の服は避けたほうが無難です。

また髪の毛や目も黒いので、帽子やサングラスを身に着けるとより安心できます。

③スズメバチの天敵オニヤンマを味方につける?

このような恐ろしいスズメバチにも、同じ昆虫界に天敵がいます。それはトンボのオニヤンマです。

オニヤンマはトンボの中でも日本最大級の大きさで、人間を襲うことはありませんが多くの昆虫にとって「捕食者」として恐れられています。

オニヤンマは大きく強力な顎を持ち、スズメバチやセミなどの大型昆虫も狩ることが可能です。

多くの昆虫はオニヤンマの姿を見るだけで近づかないという習性があるため、オニヤンマを持ち歩けばスズメバチも近寄ってこれないというわけです。

ただ、生きているオニヤンマは持ち歩けないですね。

そこで、このようなオニヤンマの特徴を虫よけグッズとして活かした「おにやんま君」がおすすめです。

「おにやんま君」は殺虫剤や忌避剤を使用していないにもかかわらず、その見た目がオニヤンマそっくりに作られていることから蚊・アブ・ブヨ・蜂をはじめとした多くの害虫が近寄ることを防いでくれる効果があります。

安全ピンで洋服や帽子につけるだけでスズメバチ対策になります。

「もし」スズメバチを見つけたら【冷静に】

ここまで、スズメバチに襲われないための対策をお伝えしてきましたが、どれだけ対策をしてもスズメバチと遭遇してしまう可能性はあります。

スズメバチと遭遇した場合は、姿勢を低くしながらゆっくりと後ずさりするのが重要です。

スズメバチは視野が狭く、前の方は見えていても下は見えていないと言われています。

そのため、その場でしゃがみ、ゆっくりとその場から離れることが最も安全です。

動くものには敏感に反応しますので、決して慌てて走り出さないように、冷静に対処してくださいね。